「食育教室型」子ども食堂 親子で魚さばき挑戦 長崎・三重地区市民センター

川島副学園長(左)から魚のさばき方を学ぶ参加者=長崎市、三重地区市民センター

 食育教室型の子ども食堂を月1回開いている放課後子ども教室「こどもクラブこあじろ」(峰亜弓代表)は19日、長崎市畝刈町の三重地区市民センターで夏休み中の小学生を対象にした魚さばき教室を開いた。
 こあじろは2021年3月に始まり、当初は訪れた子どもに料理を振る舞っていた。同11月から市の委託で放課後子ども教室となった後、子どもと料理を作っている。対象は市内で2番目に児童数が多い市立畝刈小(692人、今月21日現在)の児童と保護者。
 19日、同市で調理専門学校を運営する学校法人川島学園の川島明子副学園長(74)が、親子5組12人にシマアジのさばき方を伝授。川島副学園長は、うろこや内臓の取り方、三枚おろしの切り方を手ほどきした後、児童が調理に挑戦した。
 参加した親子はシマアジの刺し身と白米、みそ汁、副菜を味わい、初めて参加した畝刈小2年の中村実梨さん(7)は「(刺し身は)おいしい。夜ご飯に家族で作りたい」と笑顔。母親のあやさん(37)は「魚をさばけないので勉強になった。娘の興味、関心にも応えられ、いい機会だった」と話した。
 川島副学園長は「子どもたちに大事なのは自ら作る力。自分で作らないと素材の味が分からない。“おいしい”の手がかりを今後も紹介したい」と語った。
 子ども食堂は毎月第3土曜。次回は9月16日。参加無料。定員約20人。ボランティアの参加や寄付も受け付けている。問い合わせは峰さん(電080.4284.5874)。

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