街にあふれる祭りの熱気 4年ぶりの屋外開催、「ヤットサー」のかけ声響く きょうまで南越谷阿波踊り

流し踊りを披露する踊り手=26日午後5時半ごろ、埼玉県越谷市

 本場の徳島や東京・高円寺と並び、日本三大阿波踊りと称される埼玉県越谷市の「南越谷阿波踊り」が26日、南越谷駅や新越谷駅周辺で始まった。屋外を会場にした通常開催は4年ぶり。3年間待ちわびた観客は沿道から大きな拍手を送り、祭りの熱気と迫力に酔いしれた。

 コロナ禍で祭りは2020、21年が延期、昨年は踊り手と観客を制限した上で屋内の縮小開催だった。37回目の今年は2日間で徳島からの招待連を含む全国64連が参加する。

 メインの流し踊りは午後5時10分、駅前4カ所の大通りでスタート。華やかな法被や浴衣姿の踊り手が隊列を組んで練り歩くと、街中に「ヤットサー」「エライヤッチャ」のかけ声が響いた。沿道を埋め尽くした観客は太鼓やかねのリズムに合わせて手拍子で盛り上げ、踊り手も応えるかのように情熱の舞を披露した。

 南越谷阿波踊りはきょうまで。27日も流し踊りのほか、越谷コミュニティセンターなどで舞台踊りや組踊りが行われる。

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