町内1小学校案、町民意見交わす 河北、あり方検討委

河北町役場(資料写真)

 河北町の「小学校のあり方検討委員会」が26日、同町のどんがホールで開かれた。5回目の今回は初めて一般町民が参加。町教育委員会はこれまでの検討で現6校を1校に統合する案に集約されたと報告し、委員と町民が意見を交わした。

 一般町民15人と委員24人が参加した。児童数の減少により2027年度には6校のうち4校に複式学級ができる可能性がある。検討委は22年5月に設置し、保護者や町民を対象に学区の見直しや統廃合に関するアンケート調査を行い、地区懇談会も開いてきた。

 事務局の町教委は、小学校の在り方について▽現状維持▽段階的に統合▽1校に統合―の利点と欠点を協議した結果、案は1校に統合の考え方で集約されたと報告した。町民からは、学級の少人数化による人間関係の固定などを懸念し、早期統合を求める声が出たほか「学校になじめない子どもが増えるのではないか」「歩いて通える範囲が理想」との反対意見もあった。

 検討委は今回の議論を踏まえ10、11月にも開き、今年中に板坂憲助教育長へ答申する予定。

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