時代の変化に伴って大きく変わる就職活動の現状について、保護者が理解を深めるためのセミナーが22日夜、山形市の山交ビルで開かれた。就職活動を終えた学生や保護者、大学と企業の就職・採用担当者らが登壇し、それぞれの立場で現在の就活を議論した。
オンラインの活用場面や学生のエントリー企業数の増加、キャリア教育の充実といった変化を踏まえ、パネルディスカッションを行った。保護者との関わりについて、学生からは「悩みを親や友達に話すことで、自分の考えを整理することができた」との発言があった。保護者は「子どもの話をよく聞き、自分の仕事の実体験も伝えるようにした」などと経験を語った。就職・採用担当者は「志望先を狭めてしまう学生が増えており、選択肢を広げてもらうことなどが課題」「働くことの楽しさを企業が伝えることも必要」などと述べた。この日は、やまがたリクルーティングサポート(山形市)の前盛直人代表の基調講演も行われた。
就活に対する親子間の認識のずれを解消し、保護者による子どもの就活へのサポート力を高めることなどを目的に、山形労働局が初めて開催した。保護者ら約30人が聴講した。