出羽三山神社の山伏修行「秋の峰入り」が26日、鶴岡市の羽黒山で始まった。全国各地から集まった参加者たちが9月1日まで、山頂付近にある吹越籠堂(ふきこしこもりどう)に寝泊まりし、山々を巡る「山駆け」などの荒行に臨む。
例年より人数を絞ったものの4年ぶりに一般参加を受け付け、北海道から福岡県までの21~79歳の79人が集まった。大先達をはじめ計約90人の一行は、初日は正午過ぎに手向地区の宿坊街を出発。ほら貝の音を響かせながら、随神門を抜け緑の中を山頂へ向かった。
10回以上参加しているという新潟市北区松浜、自営業井口徹さん(44)は「毎回生まれ変わった気持ちになれる。今年はかなり暑いが、最後までやり遂げたい」と話していた。