長崎游泳協会伝統の「大名行列」 水泳教室で4年ぶり披露

お殿様に扮した鈴木市長が乗ったみこしを高く持ち上げる指導者ら=長崎市民総合プール

 長崎市松山町の市民総合プールで開かれている市の夏季水泳教室で26日、伝統の「大名行列」が4年ぶりに披露され、生徒たちが練習の成果を発表した。
 大名行列は江戸時代、肥後細川藩の参勤交代の行列が立ち泳ぎで川を渡った様子を再現。鉄砲隊や騎馬隊に扮(ふん)した小学生から60代までの約150人が長さ25メートル、深さ2メートルのプールを立ち泳ぎで渡った。
 お殿様役の鈴木史朗長崎市長を乗せたみこしは、指導者ら約30人が担いだ。かけ声に合わせてみこしを高く持ち上げると、会場から大きな拍手が起こった。
 腰元に扮(ふん)した波部りょうさん(10)=長崎大付属小4年=は「練習できつくて不安だったけど、楽しくできた」、なぎなたを持って渡った丸岡陽奈さん(11)=市立西城山小5年=は「小学1年の時、泣きながら通ったことを思い出し、自分の成長を感じた」と満足そうに話した。
 教室は、NPO法人長崎游泳協会(田中直英理事長)が指導を担当し、今年は1400人の小中学生が参加。大名行列のほか、生徒たちはクロールなどを懸命に泳いだ。

© 株式会社長崎新聞社