馬ねぶたに光、継承へ新展開 青森県つがる市「馬市まつり」が初の夜間ステージ

明かりをともして観客の周囲を練り歩いた馬ねぶた=26日夜、つがる市

 青森県つがる市最大の祭り「馬市まつり」(実行委員会主催)2日目の26日、市商工会館前広場で初の馬ねぶた夜間ステージが行われた。27日の馬ねぶたパレードに参加する2団体がはやし演奏に合わせ、内外から照明を当てた鮮やかな山車計6台を運行。手狭な会場で30分間の試みだったが、来場者は闇に映える幻想的な馬ねぶたを楽しんだ。

 まつりの新たな魅力創出、次世代へのまつり継承が目的で、馬ねぶたの本格的な夜間運行を視野に入れている。萢中馬っこ愛好会、大畑馬ねぶた愛好会の自慢の山車が午後7時半から、ビアガーデンや露店が並ぶ会場内をゆっくり練り歩いた。

 馬のたてがみ、肉付きのある尻、脚などが鮮やかに浮かんで見え、観客はカメラを向けて「きれい」と目を輝かせた。

 よく馬市まつりを見に訪れるという五所川原市の木村広子さん(39)は「馬ねぶたに明かりがつくと(一般的な)ねぶた祭りの雰囲気が出て楽しい。もっと大きい形にして、夜の街中を運行する場面が見てみたいと思った」と笑顔で話した。

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