徴古館、新ミュージアムグッズ「扇子」を発売

佐賀鍋島デザイン第一弾として完成した「杏葉紋せんす」=佐賀市の徴古館

 鍋島家の博物館、徴古館(佐賀市松原)は、新たなミュージアムグッズ「佐賀鍋島 杏葉紋(ぎょうようもん)せんす」を発売した。鍋島家伝来のデザインを生活の中に取り入れた、佐賀らしいグッズ「佐賀鍋島デザイン」の第一弾。鍋島家の家紋である杏葉紋と唐草文様を組み合わせたデザインの扇子となっている。

 扇子の模様は、香蘭社製で、旧佐賀藩主の邸宅で用いられた「染付唐草杏葉紋散洋食器」の図柄をアレンジ。扇子づくりの老舗、宮脇賣扇庵(ばいせんあん、京都市)に製造を依頼した。長さは22センチで、男女兼用。

 製作に携わった主任学芸員の池田三紗さん(32)は「佐賀の歴史や文化に触れてもらうきっかけになればうれしい」と話す。

 価格は4500円(税込み)。徴古館のホームページから注文可能で、佐賀市の佐賀城本丸歴史館での販売もある。問い合わせは、鍋島報效会、電話0952(23)4200=火曜~金曜受け付け。(川﨑久美子)

扇子の模様は、旧佐賀藩主の邸宅で用いられた「染付唐草杏葉紋散洋食器」の図柄をアレンジした(提供)

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