店名は開店記念日! もつ煮込みや豚テキ、鶏テキが人気「気軽に来られる店に」 熊谷の「食堂居酒屋828」

定食の「828の豚テキ~にんにくしょうゆ~」を提供する森本亜貴子さん=埼玉県熊谷市上之の「食堂居酒屋828」

 埼玉県熊谷市上之に2021年8月28日にオープンした「食堂居酒屋828(ヤズヤ)」。店舗名はオープンした日にちなんでいる。店主の森本有輝さん(35)と妻の亜貴子さん(38)が夫婦で営んでいる。亜貴子さんは「最初はお客さんが全然来なかったけど、ようやく人が来るようになってきた」と笑顔を見せる。

 亜貴子さんは同市出身。高校卒業後、アパレルなどで働いた後、24歳の時に飲食店に勤務していた森本さんと結婚した。夫婦でいつか飲食店をやりたいと考えていて、新型コロナウイルスの影響はあったものの、現在の店舗が空き店舗になったため、思い切って夢を実現することにした。

 オープン当初はコロナ禍で、広告宣伝を行わなかったこともあり、厳しい状況が続いたという。しかし、森本さんがコーチを務める少年野球チームや地元の学校関係者などが少しずつ足を運ぶように。店では森本さんの出身地である愛媛県の米や麦みそを使用しており、亜貴子さんは「愛媛のお米や麦みそのおいしさを知ってもらえれば」と語る。

 ランチはご飯やみそ汁、おしんこ、小鉢が付いた定食の「828の豚テキ~にんにくしょうゆ~」や「828の鶏テキ~にんにくしょうゆ~」(各税込み1100円)、「もつ煮込み」(同850円)などが人気を集める。近隣住民や付近で働くビジネスマンなどが足しげく通い、夜は居酒屋として営業する。

 プライベートでは中学3年生と小学3年生の2人の子どもを育てる母親でもある。定休日の日曜日ぐらいしか家族との時間は取れず、慌ただしい日々を過ごしているが、亜貴子さんは「地元の人が気軽に来られる店になって、常連さんが増えていってくれれば」と話していた。

 亜貴子さんは28日午後8時から放送されるコミュニティーFM「FMクマガヤ」の「須永公人の週刊フードラボ」に出演する。

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