【インドネシア】首都圏LRT、一般市民への試乗2日間実施[運輸]

インドネシア・ジャカルタ首都圏の軽量軌道交通(LRT)で26、27両日、一般市民を乗せた試験運行が実施された。本開業は28日に予定されている。

首都圏LRTを運行・運営する国鉄クレタ・アピ・インドネシア(KAI)によると、7月にオンラインで事前登録をしていた約2万4,000人が試乗したという。

電子マネーカードによる支払い手順も併せて試験をするため、2日間の運賃は1ルピア(約0.009円)で、1日当たり90本を運行した。

商業運転後の通常運賃は、最初の1キロメートルの運賃が5,000ルピアで、その後1キロごとに700ルピアを加算する。最高額は、西ジャワ州デポック市のハルジャムクティ駅—同州ブカシ県のジャティムルヤ駅間の2万7,400ルピアとなる。

27日午後0時半ごろにハルジャムクティ駅から乗車し、中央ジャカルタのドゥクアタス駅で下車したインドネシア大学の学生タマ・カルデラさん(18)は、「デポックにある大学からジャカルタまで遊びに行くときは、既存の首都圏通勤電車を使っている。首都圏LRT運賃の初乗り5,000ルピアは、通勤電車の3,000ルピアと比較すると高く感じる」と話した。

一般市民を乗せた試験運行は当初、7月27日から8月15日までの実施を予定していたが、自動運転システムの不具合とその後の調整などで延期されていた。

西ジャワ州デポック市のハルジャムクティ駅から中央ジャカルタのドゥクアタス駅まで試験運行した車内では、大人も子どもも外の景色や自動運転している運転台にくぎ付けになっていた。所要時間は53分だった=27日、西ジャワ州デポック(NNA撮影)

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