「大興奮」 18点差から大逆転、日本がフィンランドに歴史的勝利 沖縄アリーナ熱狂、大声援後押し バスケW杯

 FIBAバスケットボールワールドカップ2023の会場となる沖縄アリーナには、日本代表のTシャツを着た多くのファンが集結し、大一番を見守った。互いに初戦を落とした、フィンランド代表との負けられない一戦。第4クオーター中盤、日本が逆転すると盛り上がりは最高潮に。連続してスリーポイントを決め、終盤を支配した河村勇輝選手らを超満員の歓声が後押しした。

 すり鉢状のアリーナに観客らが上げる声援や拍手が地鳴りのように響き、会場中が異様な雰囲気に包まれた。最大18点差からの大逆転劇。格上で長身のフィンランド選手に対して、諦めずに果敢なアタックを繰り返した選手らに大きな拍手が上がった。

 比江島慎選手のファンだという息子の幹太さん(11)と会場を訪れた原みゆきさん=東京都=は、奮闘する日本選手を見守り「大興奮だ。会場に来ることができてうれしい」と話した。

 1戦目のドイツ対オーストラリアの試合には、コートサイドに、米プロバスケットボールNBAのダラスマーベリックスで活躍した元スター選手、ダーク・ノビツキーさんの姿も。残り1分まで分からない接戦を繰り広げた2チームのプレーに魅了された。息子の朝陽さん(8)と観戦した前森耕司さん(44)=那覇市=は「アリーナに来るのも初めて。生きている間に、大きな国際大会を息子と見ることができ、思い出となった」と笑顔で語った。

 (池田哲平)

© 株式会社琉球新報社