宮古の海、私たちが綺麗に 重茂中、カヤック操り浜でごみ回収

シーカヤックで漂着ごみが流れ着く浜へ向かった

 宮古市の重茂中(安保学校長、生徒31人)の3年生有志8人は26日、漂着ごみ回収ツーリングに臨んだ。シーカヤックで地元の海を巡り、浜に流れ着いたごみを回収。マリンスポーツを通じて美化に汗を流し、環境問題の学びも深めた。

 午前7時半ごろ、生徒や地域住民ら約35人が重茂漁港を出発。参加者はすぐにこつをつかんだ様子で、30分ほどで海路でしか行けない無人浜に到着。流れ着いたペットボトルや生活ごみの破片などを拾い集め、重茂漁協の関係者が漁船で運んだ。

 帰港後に県立大の渋谷晃太郎名誉教授(66)=環境政策=のアドバイスでごみの一部を分類した。漂着ごみをテーマに研究を進める同校生徒は、昨年も同じ浜でペットボトル725本を回収。前回との比較や種類の調査などに生かし、地域住民らに発表する予定だ。

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