4年ぶり、華やかに おばなざわ花笠まつり開幕

「おばなざわ花笠まつり」が開幕し、華やかな囃子屋台や踊り屋台が通りを彩った=尾花沢市

 「おばなざわ花笠まつり」が27日、尾花沢市中心部を舞台に2日間の日程で開幕した。新型コロナウイルス禍を受け4年ぶりの開催。初日は囃子(はやし)屋台や踊り屋台、豊作を祈る豊年踊りが行列で披露され、通りを華やかに彩った。

 行列は、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を願って氏神様が家々を巡る伝統の習わし。沿道で多くの観衆が見守る中、京都・祇園の流れをくむ囃子屋台や踊り屋台、化粧した氏子若衆が独特のかけ声で踊る豊年踊りが繰り広げられた。

 同市出身で仙台市から帰省した会社員高橋愛さん(40)は行列を見て「屋台に上がっていた幼い頃の記憶がよみがえってきた」と懐かしがり、夫で会社員の英俊さん(50)は「華やかで、日本の伝統を感じた」と話していた。

 28日は午後3時半から、約1700人が参加する花笠踊り大パレードが行なわれる。

「おばなざわ花笠まつり」が開幕し、華やかな囃子屋台や踊り屋台が通りを彩った=尾花沢市

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