石灰のまち津久見「お節介せんべい」販売開始 包装にはユニーク方言あしらう【大分県】

新たな土産として販売を始めた「つくみお節介(石灰)せんべい」=津久見市四浦の里の駅「つくみマルシェ」
包装には津久見の方言をプリント

 【津久見】「忙しゅうてやおうねえなあ」―。津久見市観光協会は、包装にユニークな津久見の方言をあしらった「つくみお節介(せっかい)(石灰)せんべい」の販売を始めた。市出身で東京都在住の主婦梅田早苗さん(37)のアイデアを商品化。新たな土産として売り出し、市の基幹産業である石灰石・セメントをアピールする。

 2021年度に同協会が開催した、石灰石・セメントを生かした商品アイデアのコンテストで最優秀賞に選ばれた作品。市にゆかりのある人を対象に募集し、市内外から計197点が寄せられた。

 当時、市内に住んでいた梅田さんは「石灰」と「おせっかい」をかけた駄じゃれを思い付き、「津久見に興味を持ってもらえるきっかけにできれば」と応募することに。製品を老若男女に好まれるせんべいとして、イメージを固めていったという。

 個包装に「最近どげえな?」「せんべいでも食べてよこいよ」といったおせっかいな方言をプリント。商品のパッケージには鉱山の風景をデザインし、味は市の名物料理「ひゅうが丼」風味に仕上げた。

 梅田さんは「早速、盆の帰省中に購入し、周りの人にお土産として配った。自分のアイデアが実現し、とてもうれしい」と喜んだ。

 せんべいは3枚入りで税込み450円。市内四浦の里の駅「つくみマルシェ」で販売している。

 市観光協会は「多くの人に手に取ってもらい、石灰石・セメントのまち津久見を広くPRしたい」と話した。

 問い合わせは同協会(0972.82.9521)。

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