自民支部再協議、津藤氏を推薦 新庄市長選

新庄市役所(資料写真)

 任期満了に伴う新庄市長選(9月3日告示、10日投開票)に関し、自民党新庄市支部が自主投票としたことに反発した多数の支部員からの嘆願書を受け、同支部は27日、市民文化会館で臨時総会を開き、新人でもがみ物産協会の前社長津藤真知子氏(60)の推薦を決めた。同支部への推薦願は、津藤氏と、現職で5期目を目指す山尾順紀氏(70)が提出していた。

 総会は非公開で開かれた。関係者によると、同支部の党員数は336人。48人が出席、130人が委任状を提出し、総会の開催要件(構成員の3分の1以上)を満たした。出席者から津藤氏の推薦を求める発議が出され、起立採決を行ったところ、委任状を含む出席者の過半数が賛成した。伊藤誠之支部長(元県議)は体調不良で欠席し、山科正仁市議が議事を進めた。

 推薦願の取り扱いを巡り、今年7月の総会で対応がまとまらず、今月10日の役員会で無記名投票を行い、自主投票を決めた。これに対し、多数の支部員が再協議を求める嘆願書を提出した。同支部は2019年の前回市長選で山尾氏を推薦した。

 新庄市長選には、新庄市区選出の前県議山科朝則氏(57)も立候補を表明している。

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