「子ども議員」15人が登壇 学校の室内プール設置など町の課題を質問 諫早・有喜地区

子ども議会で堂々と質問する「議員」=諫早市議会議場

 長崎県諫早市有喜地区の小中学生が「議員」として登壇する子ども議会が24日、市議会議場であり、15人が学校の環境改善など身近な町の課題について、市の担当者に質問をぶつけた。
 有喜地区社会福祉協議会の世代間交流事業として活動するボランティアスクールの一環。日常生活に疑問を持ち、市民生活と行政、議会の関わりなどを考えてもらおうと、同協議会が企画した。
 参加者は事前に質問を考え、入念にリハーサルをした後、緊張した表情で本番に臨んだ。市立有喜小6年の清水茅那さん(11)は、学校の屋内プール設置について質問。大雨の影響で水泳授業などが予定の半分に限られた経験や見学者の熱中症の危険性を挙げ、屋内プールの必要性を訴えた。
 市側は屋外プールより建設費用がかかる上、日光による水温上昇が少ないため水を温める費用が必要と説明。清水さんは取材に「分かりやすい説明でなるほどと思った。緊張したが、皆さんの前で自分の意見が言えて良かった」と話した。

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