初サンマの炭火焼き振る舞う 大船渡・下蛸ノ浦漁港広場で祭り

丁寧にサンマを焼き上げる焼き師

 大船渡市の「初さんまうにアワビ帆立(ほたて)かきホヤわかめ祭」(未来蛸ノ浦実行委員会主催)は27日、同市赤崎町の下蛸ノ浦漁港広場で開かれた。本州トップを切って26日に水揚げされたサンマ約8千匹の炭火焼きが振る舞われ、家族連れらでにぎわった。

 初物のサンマを求め、午前8時ごろから大勢が集まった。大漁旗で彩られた会場周辺に香ばしい匂いが漂い、焼きサンマを手にした来場者は笑顔で秋の味覚を堪能した。鮮サンマやウニ、アワビなどの販売、民謡歌手らによるステージショーも行われ、地域は活気にあふれた。

 サンマを焼いたのは、市さんま焼き師に認定されている21人。資格を持つ同市大船渡町の建設業菊池静さん(61)は「漁獲量が減っているし、最近は(東京電力福島第1原発処理水の)海洋放出もあったが、めげることなく大船渡のサンマをアピールしていきたい」と意気込んだ。

© 株式会社岩手日報社