世界で活躍するバレエダンサー、故郷で指導 「踊りの優雅さ・繊細さ」体感

同志社女子大クラシックバレエ部との交流会で、学生に動作を教える山本さん(京田辺市興戸)

 スロベニア国立バレエ団で活躍する京都府京田辺市出身のバレエダンサー山本健太さん(31)が、同志社女子大(同市)のクラシックバレエ部と交流した。学生たちは山本さんの指導を受け、プロの繊細な体の動きや高い表現力を直接学んだ。

 山本さんは10歳まで同市で過ごし、上海舞踏学校に留学。英国ロイヤルバレエ学校を経て2010年に同バレエ団に加入した。今年、トップダンサーであるプリンシパルとなった。同部との交流はオフシーズンで帰省中の機会を生かして行っており4回目。今回は部員9人が参加した。

 基礎的なレッスンでは、バランスを取るための体の軸の使い方や、客の視線を踏まえた表情の作り方などを実践的にアドバイス。12月の卒業公演に向けて練習中の「シンデレラ」の踊りもチェックした。場面設定や人物造形をしっかりと考えるよう指導し「ただステップをやるだけでは面白くない。恥ずかしがらずにキャラを演じて」と表現の大切さを伝えていた。

 4年の学生(21)は「踊りの優雅さ、繊細さがすごく勉強になった。卒業公演に向けて頑張りたい」と話した。

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