信長が築いた安土城、バチカン献上の「幻の屏風」どこに 9月に追跡の成果講演

安土城の再現CG。天主のある中枢部が高い石垣などで隔絶されている(近江八幡市提供)

 滋賀県は、織田信長が築いた当時の安土城の姿を描いた「安土山図屏風(びょうぶ)」をテーマにしたセミナーを、9月16日に大津市打出浜のコラボしが21で開く。デジタル技術による「幻の安土城」復元プロジェクトの一環で、県が探索している屏風を巡る最新の研究成果を紹介する。

 屏風は、ローマ教皇に献上された後に行方不明になっている。15~17世紀の日本建築を研究するメルボルン大講師のマーク・アードマンさんが、1592年に骨董(こっとう)収集家ウィンゲがバチカンで描いたとされる屏風のスケッチについて日本語で講演する。ほかに、研究者らによるパネルディスカッションもある。

 午後1時半~4時半。先着200人。無料。9月14日までに、県文化財保護課に電話077(528)4678で申し込むか、メールで氏名と振り仮名、居住自治体名、連絡先を書いてcastle@pref.shiga.lg.jpに送る。

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