子どもたちのはやし響く 伊万里で地蔵祭り、4年ぶり山笠巡行

祭りばやしとともに通りを練り歩く山笠=伊万里市大川町

 伊万里市大川町宿地区で24日、火難よけと五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する地蔵祭りが行われた。新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに山笠が巡行し、子どもたちの祭りばやしとともに通りを練り歩いた。

 かつて宿場町だった同地区に伝わる祭りで、毎年8月24日に開かれている。おはやしは小中学生が担当し、先輩から後輩に教えるのが伝統だったが、コロナで3年のブランクができたため、今年は大人も協力して練習をした。

 山笠巡行には住民ら約150人が参加。「よーい、よーい、よーいやさ」のかけ声を響かせ、「大坂夏の陣」「必殺仕事人」をテーマに飾り付けた高さ約6メートルの山車を引いた。岩永昭憲区長(66)は「少子化や資金難で苦しい面もあるが、子どもたちの生き生きした表情を見ると、続けていかないかんなと思う」と話した。(青木宏文)

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