市役所業務に「チャットGPT」試験活用開始 「観光イベント企画して」

試験運用に向けチャットGPTの説明を受ける福知山市職員(市役所)

 京都府福知山市は、庁内業務における対話型人工知能(AI)「チャットGPT」の試験運用を始めた。市民サービスの向上や業務負担の軽減を目的に、全職員が9月末まで試験的に活用する。

 市はイベントチラシの作成や行政文書の要約などでの活用を想定している。利点や課題を共有するほか、終了後にアンケートを実施し2024年度の導入に向けて検討する。

 8月3日に市役所で開かれた体験会には幅広い部署から職員33人が参加した。デジタル政策推進課の担当者が著作権の侵害や個人情報の入力をしないよう呼びかけ、各自が業務のアイデアや課題を尋ねる質問をパソコンに打ち込んだ。

 「市民アンケートの質問項目を作って」や「福知山城の観光イベントを企画して」などの問いに30秒ほどで返答があり、職員らは回答の速さや精度に驚いていた。初めて利用したという経営戦略課の職員(27)は「AIを使いこなすには、質問の仕方を勉強する必要があると感じた」と話していた。

© 株式会社京都新聞社