大の里、東十両14枚目 秋場所新番付 朝乃山前頭2枚目

大相撲金沢場所に臨んだ大の里=26日、金沢市総合体育館

  ●遠藤前頭10枚目、輝前頭16枚目

 日本相撲協会は28日、大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付を発表し、新十両の大の里(津幡町出身、二所ノ関部屋)は東十両14枚目となった。2年連続アマチュア横綱の大の里は5月の夏場所で幕下10枚目格付け出しでデビューしてから、昭和以降で2位タイとなる所要2場所でスピード昇進を果たした。元大関の朝乃山(富山市出身、高砂部屋)は西前頭2枚目に番付を上げ、年内の三役返り咲きを狙う。

 大の里は東幕下3枚目で臨んだ先場所、4勝3敗で勝ち越し、十両昇進を手にした。石川県出身の関取は戦後20人目となる。昇進会見では「どんどん上に行けるよう頑張りたい」と決意を示しており、初めての15日間の土俵でどこまで星を伸ばすことができるか注目が集まる。26日に行われた北國新聞創刊130年記念・大相撲金沢場所(北國新聞社主催)では地元ファンに雄姿を披露し、声援を浴びた。

 朝乃山は東前頭4枚目だった先場所で左腕を負傷し8日目から休場。「来場所につなげたい」との思いで12日目から再出場して4連勝し、勝ち越しをつかんだ。年初から目標としてきた「年内に三役」を目指して土俵に臨む。

 遠藤(穴水町出身、金沢学院大附属高OB、追手風部屋)は、休場明けの先場所は10勝5敗で約2年ぶりの2桁勝利を手にし、東前頭16枚目から大きく番付を上げ、西前頭10枚目に座った。

 輝(七尾市出身、金沢市西南部中OB、高田川部屋)は1場所で幕内返り咲きを果たした。先場所は5場所ぶりに十両に落ちたが9勝6敗の好成績を収め、東前頭16枚目に番付を上げた。

 幕下上位では深井(羽咋市出身、金市工高OB、高砂部屋)が西8枚目、欧勝海(津幡町出身、津幡南中OB、鳴戸部屋)が西11枚目にそれぞれ番付を上げ、十両昇進を目指す。

 炎鵬(金沢市出身、金沢学院大OB、宮城野部屋)は先場所を全休し、秋場所は西幕下41枚目となる。

 ■郷土力士番付表

 力士名 部 屋 出身地 新 位   前成績 旧 位

 【石川】
深 井  高 砂 羽 咋 幕下西8  4-3 幕下西12
欧勝海  鳴 戸 津 幡 幕下西11 4-3 幕下西16
炎 鵬  宮城野 金 沢 幕下西41 全 休 幕下西1
栃 登  春日野 能 登 幕下西42 2-5 幕下西27
豊雅将  時津風 白 山 三段西37 4-3 三段東55
大 翔  追手風 穴 水 序二東46 3-4 序二東16
綿 谷  荒 汐 小 松 序二西84 3-4 序二東61

 【富山】
富 豊  時津風 高 岡 三段西19 4-3 三段西32
常 川  荒 汐 南 砺 三段東33 4-3 三段東49
千代烈士 九 重 南 砺 三段東45 4-3 三段西64
旭水野  大 島 朝 日 三段西54 4-3 三段東75
千代獅子 九 重 富 山 三段東68 3-4 三段西50
坂 林  尾 上 高 岡 序二西21 2-5 三段西76
飛騨野  荒 汐 富 山 序二西22 1-6 三段西67
霧乃華  陸 奥 高 岡 序二東62 4-3 序二東97

大相撲金沢場所に臨んだ輝=26日、金沢市総合体育館

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