「もう少しコンパクトにして継続を…」市民に愛された音楽イベントが24年の歴史に幕

市民に愛された音楽イベントが24年の歴史に幕を下ろしました。

今年で最後の開催となった「今治ジャズタウン」がこの週末開かれ、訪れたファンが最後のセッションを楽しみました。

8月26日と27日、愛媛県今治市内で開かれた「今治ジャズタウン」のステージでは、人気シンガーの阿川泰子さんが美声を披露するなど、訪れたおよそ800人の観客がジャズの音色に酔いしれました。

1999年にしまなみ海道の開通を記念して始まった「今治ジャズタウン」は、四半世紀に渡って今治をジャズの音色で彩り、夏の風物詩として市民に定着しました。

しかし、運営スタッフの高齢化や人手不足などにより、今年を最後に、その歴史に幕を下ろすことになりました。

(観客)
「もうびっくりしました。(無くなるのは)ありえないと思っていたから」

20年以上、このステージに立ち続けてきたトロンボーン奏者の向井滋春さんは、寂しさを覚えながら最後の演奏に臨みました。

(向井滋春さん)
「よく頑張ってくれましたよね、スタッフの人とか。人前で演奏できる喜びは大きいですからね」

実行委員会は今後、規模を縮小して開催するなど、ジャズライブの継続を模索しています。

(実行委員長・山本昌司さん)
「もう少しコンパクトにして、継続をできる形の「今治ジャズタウン」をこれから企画してやっていきたいと思っています。今治から有名なミュージシャンが出るかもわからない、そういう思いで我々はやっております」

四半世紀もの間奏でられた音色は、これからも多くのファンの記憶の中で響き続きます。

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