高校生が「校則サミット」で議論! 校則をどう考える?学校に与える影響は?(浜松市)

学校の校則の在り方について高校生が議論する「校則サミット」が、先日浜松市の高校で開催されました。理解しがたい「ブラック校則」が

問題となる中、生徒たちが考えたことは・・・。

浜松市北区の聖隷クリストファー高校。夏休みに集まったのは、市内5つの高校の生徒会の生徒と教師、あわせて20人です。

(聖隷クリストファー高校 金原由貴 教諭)

「校則はどういうものか、向き合い方を考える機会にしたい」

校則の在り方について考えるワークショップ「校則サミット」です。

校則といえば、髪型の規制や下着の色の指定など、不合理とも言える「決まり」いわゆる「ブラック校則」が全国的に問題となっています。このサミットでは、生徒と教師が一緒にグループをつくり、こちらのブロックを使いながら、校則がどうあるべきなのか、そして校則が学校に与える影響を考えてみようというものです。

(聖隷クリストファー高校 金原由貴 教諭)

「校則が影響を与えることで、最悪な学校をつくってください」

校則をイメージしたブロック「校則ブロック」を一つ決めて、それを使いながら、校則が悪い影響をもたらした「最悪の学校」を作り上げます。一人、一人ユニークな学校が出来上がったようです。

(高校生)

「校則ブロックを一番下に置いて、それを守る前提で学校が成り立っている。カラフルにしたのは、生徒の個性。SDG’sもあり個性を尊重する(時代)。いつか崩れてしまうアンバランス感を表した」

(高校生)

「お花畑(頭に)花がついている。何も考えずに校則を守るというのを表現している。校則は理由がある、先生も生徒も理解せずに守る」

そして今度は、先ほどの正反対となる、校則がいい影響を与えた”理想の学校”をブロックで作ります。さらに2つの学校を机の対局に配置、自分たちの学校はどちらに近いか、透明な人形を置いて確認します。どうすれば理想の学校に近づくことができるのか。議論が始まりました。

(高校生)

「将来、社会に出たときに生かせる校則を考えるのが大事」

(高校生)

「女の子でもズボンがはきたいなら、スボンの制服を買えるようになった。毎年新しい校則が増えているので、進化を続けていったら、よりよい学校になって楽しいと思える学校になると思う」

校則がなぜ必要なのか、今の時代に合った校則とは…ワークショップを通じて手ごたえを感じたようです。

(高校生)

「校則変えようと言っている、校則は生徒を縛るためにあるというマイナスのイメージだったけれど、多様性を認めながら、みんなで一つの方向に向かう材料、ポジティブなイメージに変わったので、自分にとって大きい」

(聖隷クリストファー高校 金原由貴 教諭)

「まずは今ある校則に向き合って考えることが先決」「本当に子どもたちにとってよいものなのか、教諭も考えないといけない、先生も一緒に考えるきっかけになったらと思う」

参加した5つの高校の生徒会は、今回の経験を学校のより良い環境づくりに取り入れていくということです。

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