村上海賊の「水軍まつり」4年ぶり開催 島・火・海まつりで盛り上がる 広島・因島

広島・尾道市の因島で「因島水軍まつり」が開催されました。4年ぶりの祭りに島は大いに盛り上がりました。

尾道市の因島で「因島水軍まつり」が26・27日に開催されました。村上海賊は南北朝時代から戦国時代にかけて因島を拠点に瀬戸内海の交通を支配し、安全を守っていました。

因島水軍まつりは、村上海賊が任務を終え帰還する場面を再現するもので、島の歴史に思いをはせ、先人に感謝する祭りです。

祭りは3年間、新型コロナの影響で中止となっていました。4年ぶりとなることしは、3部構成のうち「島まつり」と「火まつり」が26日に開催されました。

100キロほどある2本の大松明を担ぎ練り歩きます。入陣する前に、火で浜を清めるという意味があるそうです。

村上亮康 役
「因島村上、入陣せよ」

鎧兜を身に着けた水軍武者の入陣が始まりました。因島村上海賊の大将・村上吉充を中心に陣を張ります。本隊に続き、遊撃隊が松明を手に砂浜に入ってきました。村上海賊が得意とした攻撃や防御が目的の陣形を敷きます。

統制がとれた迫力ある陣形は、当時の村上海賊の強さや勢いを感じるものでした。

小早隊も海から陸に上がり集結。大将が勝ちどきをあげ、締めくくりました。

観客たち
「わたしももうちょっと若い頃は参加していた」
「感動ですね。もう一度、やってみたい」
「(祭りは)団結して喜びあえるのがいい」

因島水軍まつり 柏原功 実行委員長(村上吉充役)
「4年ぶりで忘れているところもたくさんあったし、段取りがつかないこともあったが、きょう、みなさん、見に来てくれて、みんな笑顔で帰ったので大成功じゃないかと思っている」

クライマックスは因島史上最大の1尺玉花火が打ち上がり、4年ぶりの祭りに華を添えました。

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