神童がふたたび日本へ。WRC王者ロバンペラ、フォーミュラドリフトジャパン第6戦への参戦が決定

 2023年5月に福島県のエビスサーキットで開催されたFDJフォーミュラドリフトジャパンにおいて、初出場ながら華麗なドリフトテクニックを魅せつけ“完全勝利”を果たしたカッレ・ロバンペラの再来日が決定。10月の岡山で行われるシーズン第6戦で、ふたたび『レッドブルGRカローラ』を振り回すWRC世界ラリー選手権チャンピオンの姿を見ることが可能となった。

 現在22歳。昨シーズンのWRCで6勝を挙げ、史上最年少ワールドチャンピオンに輝いた“神童”ロバンペラは、今季2023年もTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)から世界選手権に参戦しここまで2勝をマーク。タイトル防衛に挑むなかでドライバーズランキング首位に立っている

 彼は元WRCドライバーの父ハリ・ロバンペラの影響で、幼い頃からフィンランドの森をラリーマシンで駆け回っていたが、ヨーロッパ最高峰のドリフトシリーズであるDMECドリフト・マスターズ・ヨーロピアン選手権に出場するほど大のドリフト好きでもある。また、日本のドリフトシーンにも憧れを抱いており、その熱量はドリフトをするために来日したり、「エビスサーキットに行くのが夢だった」と語ったりするほど。

 そんなロバンペラは今年、自身の夢を叶えるためFDJへの出場を決め、実際に5月20~21日にエビスサーキット西コースで行われた2023年シーズン第2戦にスポット参戦すると、並みいる強豪たちを相手にラリー仕込みの世界レベルのテクニックを駆使し単走と追走の両方で優勝。初出場ながら“完全勝利”を成し遂げてみせた。

 その世界トップレベルの走りがWRC最終戦『ラリージャパン』を前にして、ふたたび日本で見られるチャンスがやってきた。10月7~8日に岡山国際サーキットで行われるFDJ最終戦岡山への出場が決まったのだ。

 ロバンペラは初参戦時と同様に、クスコレーシングと提携し“KR69 CUSCO racing”からシリーズにスポット参戦する。マシンも前回と変わらず。HKSとともに開発したトヨタGRカローラのドリフト仕様車『レッドブルGRカローラ』が使用される予定だ。また、このレッドブルカラーのマシンの足元が、横浜ゴムから供給される『ADVAN NEOVA AD09』に支えられる点も前回出場時から変わっていない。

 ふたたびのFDJ参戦が決まったロバンペラはTOYOTA GAZOO RacingのSNS投稿を通じて、次のようにコメントを発している。

「本当に嬉しいお知らせです。今年、ふたたびフォーミュラドリフトジャパンに参戦します」

「10月7~8日、FDJ第6戦岡山国際サーキットでお会いしましょう」

第6戦岡山にも前回と同様に、KR69 CUSCO Racingから『レッドブルGRカローラ』での出場となる。
横浜ゴムが供給する『ADVAN NEOVA AD09(アドバン・ネオバ・エーディー・ゼロキュウ)』
2023年FDJ第2戦エビスで初参戦初優勝を飾ったカッレ・ロバンペラ

© 株式会社三栄