橋の工事現場、8カ所違反 労働局が緊急調査、静岡

 静岡市清水区の高架橋建設現場で橋桁が落下し、作業員2人が死亡、6人が重軽傷を負った事故を受け、静岡労働局は28日、県内の橋の工事現場に緊急立ち入り調査した結果、8カ所で労働安全衛生法違反が確認されたと発表した。建設機械の作業計画を作成していないなどの違反事項には既に是正勧告を出し、ほぼ全てで改善が認められた。

 同労働局は7月11~31日、自治体や国が発注している県内70カ所を調査した。人と建設機械の接触を防止するための計画書が作成されていなかった他、足場の点検をしていないなどの違反が認められた。

 事故は7月6日未明、国道1号静清バイパス工事現場で発生した。

© 一般社団法人共同通信社