地方選苦戦で「逆風見える化」 効果なき地方行脚、党支持率も低迷

岸田文雄首相(資料写真)

 全国3主要紙と2通信社、NHKの8月の岸田文雄内閣の支持率調査結果が28日、出そろった。いずれも減少か横ばいで3割前後と低迷。国会閉会中の「地方行脚」効果も出ていない。9月11日の週に見込まれる内閣改造と党役員人事が回復のカギとなるが、逆風は党支持率にも及ぶ。寒川町長選での推薦新人候補の苦杯や岩手県知事選での与党統一候補の苦戦など「逆風が見える化」(自民の閣僚経験者)している状況だ。

 8月の内閣支持率は通信社が共同33%、時事26%。新聞社は朝日33%、読売35%、毎日26%、NHKは33%でいずれも岸田内閣として最低値か最低と同水準だ。読売は前月と横ばいだがNHKは5ポイント、時事と朝日は4ポイント、毎日は2ポイント、共同は1ポイントの減だった。

 自民関係者が深刻に受け止めているのは政党支持の動向だ。読売は3ポイント減の30%で朝日(28%)同様に2割台目前。前月24%の毎日は25%と微増だが、比例投票先では4ポイント減の21%。4ポイント伸ばした日本維新の会に並ばれている。

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