横浜・山下ふ頭検討委が始動 委員長の寺島実郎氏「決定権は行政や議会、市民」

山下ふ頭再開発検討委員会の学識者会合で委員長に選任された寺島氏=横浜市中区

 山下ふ頭(横浜市中区)の将来的な活用方法を話し合う再開発検討委員会が28日に始動し、同区のホテルで学識者会合が開かれた。出席した10人の委員は、日本総合研究所会長の寺島実郎氏を委員長に選任。おのおのの見解を述べ、議論の進め方などを確認した。

 検討委は再開発の方向性や導入する施設について議論し、市長に答申する役割を担う。会合の冒頭、山中竹春市長は「プロジェクトを進めるには市民の理解が不可欠」との認識を示した上で、「新しい時代の象徴となるまちづくりに向け、それぞれの立場から議論してほしい」と呼びかけた。

 委員長に就いた寺島氏は、検討委の基本的な役割を「付加価値を付けること」と説明。「横浜の未来のため、われわれの知見で発信できること、方向付けられることについて議論する」と述べ、最終的な決定権を持つのは行政や議会、市民だと強調した。

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