全日空、冬の東京―香港便を削減

日本が福島第一原発ALPS処理水の海洋放出を開始した微妙な時期に全日本空輸(ANA)は冬季のフライトスケジュールを発表した。8月26日付香港各紙によると、最新のフライトスケジュールでは東京―香港間のフライトが削減され、特に香港―東京・成田空港のフライトは運航停止となった。原発の処理水放出が香港市民の日本旅行熱に影響するかどうかは未知数であるが、ANAの東京―香港便は羽田空港へのフライトだけとなる。縦横遊の袁振寧・執行取締役は、フライト削減は原発の処理水放出とは関係なく、中国本土のフライト開放に関係しているかもしれないと指摘。航空会社は本土へのフライトに機材を振り分け、多くの本土住民が日本経由で欧州に向かうことで航空会社が売り上げを伸ばそうとしているという。ただし原発問題によるツアーへの影響は大きく、影響が短期にとどまるか長期にわたるかは動向を観察する必要があると述べた。またEGLツアーズの幹部は、航空業が人手不足の問題に直面しており、フライト削減は航空会社が人手不足であることに関係あるとの見方を示した。

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