過疎化が進む砺波市栴檀野(せんだんの)地区に移り住み、自然と触れ合うイベントを行う女性が滞在型ゲストハウスの来春開設を目指して準備を進めている。
準備を進めるのは、人と自然を結ぶ活動を行う合同会社「シュシュ」代表社員の米山愛さん(38)。富山市出身で、大学卒業後に厚生労働省に入省したが、社会的に生きづらい人の居場所を増やす活動を実践したいと考え、退職、作業療法士になった。都内での多忙な暮らしに生きづらさを感じ、夫勝規さん(38)の出身地・栴檀野地区に2016年に移り住んだ。
2児の子育てと田舎暮らしで「自分に生まれてきてよかった」と実感。コミュニティー施設「せんだんのHILL」で地区内外の住民らの交流が活発になったのを機に、滞在型ゲストハウスへの思いを強くした。4月に築25年の空き家を購入し、改装を経てオープンする。31日まで改装費用を集めるクラウドファンディングを行っている。
ゲストハウスでは人と自然を結ぶプログラムを提供し、移住や地域の空き家相談にも応じる予定で、米山さんは「自然と人がつながり、この村に来たら生きることが楽しくなる、そんな村に滞在できるゲストハウスにしたい」と話した。