暑さ対策元気に2学期 富山県内小中学校で始業式

2学期へのやる気を高める児童=高岡市太田小

 富山県内の多くの公立小中学校や義務教育学校で28日、2学期が始まった。富山、射水、高岡、氷見市、立山町の公立学校と南砺市福光中で始業式が行われ、残暑の中、児童生徒が熱中症対策をしながら元気に登校した。

 今年創立150年を迎える高岡市太田小では、35日間の夏休みを終えた全校生徒64人が、2学期の勉強も行事も全力で取り組むことを誓った。

 同校では9月に記念式典を、11月に地区内の浜辺を駆ける「浜っ子マラソン」を控える。柿埜哲男校長が、米メジャーリーグの大谷翔平選手が一日一善を心掛けていると紹介し「何事も一生懸命すれば、自信や誇りにつながる。気持ちを高めて行事に取り組んでほしい」とあいさつした。

 2年生の教室では教諭が夏休みの思い出を尋ね、児童は「氷見へ花火を見に行った」「キャンプを楽しんだ」などと自由に報告した。2学期の目標も話し合い、「マラソン大会で1位になりたい」「掛け算を頑張る」などと意気込んだ。

 立山町立山中央小では、児童が夏休み中に取り組んだ自由研究を持ち寄った。「立山町で起きた災害や防災の工夫」や「日本のお城」などをテーマに調べた結果を児童同士で見せ合い、久しぶりに校舎内に元気な声が響いた。

 始業式は魚津市、舟橋村が29日、砺波、小矢部、黒部、滑川市、朝日、入善、上市町が9月1日に行う。南砺市は21日の南砺つばき学舎を皮切りに順次行っている。

夏休みの工作を見る児童=立山町立山中央小

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