国内唯一、荒田選手が指導 高岡で初のハイダイビング教室

飛び込みの基本を指導する荒田さん=高岡市の県高岡総合プール

 7月に世界水泳選手権のハイダイビング競技に日本代表として出場した荒田恭兵さん(27)=高岡市=は26日、県高岡総合プールで大人向けの飛び込み教室を開いた。国内唯一のハイダイビング選手であり、幅広い年齢層に飛び込みの楽しさを伝えようと初めて実施、県内の6人が基本を学んだ。

 県高岡総合プールに勤務する荒田さんは、ハイダイビング競技では日本人で初めて世界水泳選手権に出場した。8月に宮崎で行われた世界選手権にも出場している。2021年からは毎年、児童向けの飛び込み教室を開いてきたが、飛び込みプールをより自由に開かれた場所にしようと、大人向けの教室も企画した。

 教室では、参加者は真っすぐ立ってあごを引き、腹に力を入れる基本姿勢などを学んだ。飛び込み台から飛び込んだり、高さ10メートルの飛び込み台に登って景色を確かめたりした。

 参加した会社員の清水裕樹さん(49)=高岡市=は「きれいに着水できたときに達成感があり楽しかった。日本唯一の選手に教えてもらう貴重な経験になった」と話した。

 荒田さんは今後も県内で体験会や教室を開く予定で、「飛び込みは心と体のコントロールが難しく、どう向き合うかが醍醐味(だいごみ)。いろんな人に体験してほしい」と話した。9月10日には県高岡総合プールで小学生以上を対象とした飛び込み体験会を開く。

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