宮沢賢治の世界観しっとりと 花巻・童話村でフェスティバル

宮沢賢治作品「銀河鉄道の夜」の世界観を音楽劇で表現する小中学生ら

 花巻市高松の宮沢賢治童話村で26、27の両日、イーハトーブフェスティバル2023(賢治フェスティバル実行委主催)が開かれ、晴天の下、多くの来場者でにぎわった。

 賢治没後90年を迎え、4年ぶりにアーティストらが生出演。26日は、市芸術協会に所属する団体の小中学生ら約30人による「銀河鉄道の夜」がモチーフの音楽劇で幕開けした。オーケストラ演奏と合唱、せりふを交えた劇で賢治作品の世界観をしっとりと届けた。

 ジョバンニ役を演じた花巻中2年の松田陽彩(ひいろ)さんは「賢治作品の奥深さや不思議な世界観が伝わっていたらいい」と笑みを浮かべ、母亜紀さん(41)は「賢治作品に親しむきっかけになっていればうれしい」と見守った。

© 株式会社岩手日報社