ミヤマアカネ 見つけたよ! 佐世保・世知原で観察会 生態など学ぶ

観察会で見つかったミヤマアカネ=佐世保市世知原町

 長崎県内で唯一、ミヤマアカネの生息が確認されている佐世保市世知原町の棚田でこのほど、ミヤマアカネの観察会があり、約30人の参加者が生態などについて学んだ。
 自然保護活動を展開し、棚田を管理している「ふるさと自然の会」(川内野善治会長)が開催。ミヤマアカネはアカトンボの仲間で生息地は北海道や東北、関東、中部、近畿、中国、九州本土。世知原の棚田では9月ごろに産卵が始まり、半年ほどでふ化し、ヤゴになる。今月から羽化が始まっており、雄は成熟するにつれて体が赤くなる。「日本で一番美しいアカトンボ」といわれているという。
 観察会では、川内野会長らが参加者に生息地や特徴について説明。ぬかるんだ田んぼに入った参加者は次々に「見つけた!」などと歓声を上げ、網で捕まえたり写真を撮ったりしながら、自然の尊さを学んでいた。

ミヤマアカネを探す参加者ら=佐世保市世知原町

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