茂木健一郎は擁護、玉川徹は「フェアじゃない」…“慶應高校の応援”が著名人の間でも大論争に

(写真:時事通信)

8月23日に行われた「第105回全国高等学校野球選手権記念大会」の決勝戦。神奈川県代表の慶応高校が宮城県代表・仙台育英高校との対戦を制し、見事優勝を果たしたが、慶應高校サイドの応援マナーが「うるさすぎた」といまだ物議を醸している。

そんななか、慶応高校野球部OBのTBS井上貴博アナ(39)に火の粉が降りかかっている。26日放送の『井上貴博 土曜日の『あ』』(TBSラジオ)で「応援の問題とか。外部のOBはしゃぎすぎとか」と騒動に言及した井上アナ。続けて「やっぱりねぇ、一つ思うのは」「選手にその矛先を向けるのは違うと思うんだよね」と言い、「慶応だからとか……。選手を批判する権利はないと思うんだよね。そこだけは許せないんだよね」と涙ながらに訴えた。

OBという立場から騒動について語った井上アナ。ところが、ネットでは《誰も、選手のことを一切責めていないし、OBOGの応援スタンスを批判しているだけ》《誰も選手に批判してないですよ》と呆れるような声が上がっている。

井上アナの“炎上”で、再び注目を集める慶応高校サイドの応援マナー。そもそも、この件については著名人の間でも賛否わかれている。

例えばお笑いコンビ・プラスマイナスの岩橋良昌(45)は24日、Twitter(現X)で《めっちゃくちゃ応援して何があかんの?応援してる時に相手のことを考える?無理やろそんなん》と投稿。さらに《プレーも応援も全力、青春 俺何ならあの応援観に行きたいよ それもひっくるめて名物、甲子園の魅力よ 慶應おめでとう》と綴った。

また脳科学者の茂木健一郎氏(60)も同日、自身のYouTubeチャンネルにアップした動画で「仙台育英の選手たち可哀想でしたよね。ある書き込みをみたら、甲子園の9割くらいが慶應の応援団みたいな感じになっちゃってて。異様な雰囲気だったっていうんですけど」と言い、しかし「仕方がないところもあると思うんですよ」とコメント。そして、こう擁護した。

「慶應高校が103年ぶりの優勝っていう、100年に1度のことだからさ。ある程度盛り上がるのは仕方がないだろうし」(編集部注・実際は107年ぶり)

いっぽうで反対意見もある。決勝戦前から慶応高校サイドの応援が白熱していたため、22日の『めざまし8』(フジテレビ系)でフジテレビの風間晋解説委員は「100年優勝されていないって事なので、『皆さんがすごく盛り上がるのは当然だよね』と思うんですけど、なんか“はしゃぎっぷり”がね……」と言い、「なんか大人げないよね、みたいな」と苦言を呈していた。

そして決勝戦後の24日、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)でコメンテーターの玉川徹氏は「慶応高校の選手は、仙台育英の選手と戦っていたと。だけど『仙台育英の選手は、スタンドとも戦わなきゃいけなかったんじゃないか?』という感じがしますね」と指摘。

さらに「これは、仙台育英も応援していた私としてはですね……。『ちょっと、フェアじゃないんじゃないの?』と感じざるを得ない」と玉川氏は述べた。107年ぶりの優勝は、別の形でも人々の印象に残ったようだ。

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