飯村一輝選手に京都府スポーツ賞特別栄誉賞 フェンシング男子フルーレ団体「金」

フェンシングの世界選手権で金メダルを獲得し、京都府スポーツ賞特別栄誉賞を受賞した飯村選手(左)=府庁

 7月にイタリアで開催されたフェンシング世界選手権の男子フルーレ団体で金メダルを獲得した飯村一輝選手(慶大、龍谷大平安高出)が25日、京都府スポーツ賞特別栄誉賞を受賞した。授与式が行われた府庁で、来年のパリ五輪に向けて「団体と個人の両方で出場を狙えるよう頑張りたい」と意気込みを語った。

 世界選手権の団体で日本が優勝するのは男女6種目を通じて初の快挙だった。飯村選手はメンバー4人の中で最年少の19歳。中国との決勝では自慢のスピードを生かした攻撃で逆転勝利を引き寄せた。

 この日は、西脇隆俊知事から記念の盾などが贈られた。小学生の頃から「京都フューチャーフェンシングクラブ」や「京の子どもダイヤモンドプロジェクト(京都きっず)」で腕を磨いた経歴などに触れ、「自分は海外選手に比べて身長が高くないが、トップギアで0から100に上げるスピードを生かしてやっている」と持ち味を紹介した。

 今秋からは再び国際大会への出場が続く予定で、「期待や重圧を力に変えていきたい」と五輪への決意を述べた。

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