日本代表、ドイツ代表との“再戦”に招集するべき待望の5名

日本代表は、9月のインターナショナルマッチウィークで欧州に遠征し、現地で2連戦を戦う。

ここでは、今回の招集で代表に呼ばれるかもしれない選手たちを取り上げてみる。

小川 航基

NECナイメーヘン(オランダ1部)、今季3試合2ゴール

186cmと長身で、ポストプレーが得意なことから“大迫勇也の後継者”筆頭候補と目された小川航基。

日本代表には2019年のE-1選手権で初招集され、香港戦でハットトリックを記録するという華々しいデビューを飾った。

ただ代表の出場はこの1試合のみでなかなか殻を破れずにいたが、横浜FCに所属した昨季J2で26ゴールを決めて得点王に輝いた。

今季もJ1で結果を残し、7月にはオランダのNECナイメーヘンへ電撃移籍。リーグ開幕戦で移籍後初ゴールを記録するなど、ここまで3試合2ゴールと早くも結果を残している。

日本代表は近年スピード全盛の時代を迎えているが、「結果を残せば大型の選手も使われる。自信はある」と豪語する。

森保監督はそんな26歳を再びチームに招き入れるだろうか。

南野 拓実

モナコ(フランス1部)、今季3試合3ゴール2アシスト

昨季のワールドカップでは日本代表で10番を背負ったが、PK失敗など辛酸をなめた南野。

モナコでシーズン1ゴールに終わり、代表からも遠ざかりつつあった。

だが、ザルツブルク時代にも教えを受けたアディ・ヒュッター新監督がモナコの指揮官に就任すると状況が一変。

南野本人も適正ポジションと感じている3-4-2-1のシャドーで起用されると開幕から大暴れ。

得点に絡むパフォーマンスを続けており、昨季は酷評していた現地紙も「本物の南野が現われた」と手の平返しで賞賛している。

ただ、日本代表では彼を生かせる適正ポジションがないというジレンマは変わらないが…。

渡辺 剛

ヘント(ベルギー1部)、今季9試合2ゴール

日本人が多くプレーするベルギーで地位を確立しているディフェンダー。

コルトライクでプレーした2022-23シーズンは、リーグでフィールドプレイヤーとして唯一となるレギュラーシーズンフルタイム出場の偉業を達成した。

チームの守備を支える柱になり、クラブの年間MVPも受賞。今夏、ベルギー国内で争奪然となるなか、350万ユーロ(5.5億円)の移籍金でヘントに移籍すると、新天地でもここまで全試合フル出場と主力として活躍を続けている。

上背はそれほどあるわけでないが、身体能力が高く、危機察知にも優れる。空中戦に絶対の自信を持ち、守備だけでなく攻撃の際にもセットプレーのターゲットとして機能する。

代表戦出場は2019年E-1の香港戦のみ。

藤本 寛也

ジウ・ヴィセンテ(ポルトガル1部)、今季4試合2ゴール2アシスト

ある意味、いまヨーロッパでもっとも過小評価されている日本人はこの男かもしれない。

東京ヴェルディが輩出した天才肌のレフティは、J1未経験のままポルトガルの小さなクラブ、ジウ・ヴィセンテへ。ここで確かな結果を残し、現在はエースナンバーの「10」を任されている。

4シーズン目を迎えた今季は開幕から2ゴール2アシスト。先日には3強の一角であるベンフィカから2アシストを記録してみせた。

技術と賢さを兼ね備えた左利きの攻撃的MFで尊敬する選手は中村俊輔。日本代表の課題の一つであるセットプレーの技術も絶品なだけに初招集に期待したいところだ。

斉藤光毅

スパルタ・ロッテルダム(オランダ1部)、今季2試合2ゴール

横浜FC時代に16歳でプロデビューし、久保建英と同じく“天才アタッカー”として脚光を浴びた斉藤光毅。

パリ五輪でもエース格の選手として大きな期待を受けているが、本人は「少しでも早く入りたい」とA代表入りの願望を隠さない。

その資格は既に十分であろう。

オランダの古豪スパルタに加入した昨季は7ゴールを記録し、21世紀以降としてはチームの最高順位となる6位に導いた。今季も開幕から好調でスパルタは3節を終えた段階で首位に立っている。

持ち味は左サイドからのドリブル突破とゴールに絡む動き。三笘薫や中村敬斗などライバルの多いポジションだが、そこに割って入るだけのポテンシャルは秘めている。

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日本代表は、9月9日にヴォルフスブルクでドイツ代表と、12日にはヘンクでトルコ代表と対戦する。

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