【日本調剤】自社電子お薬手帳、電子処方箋情報取り込み開始

【2023.08.29配信】日本調剤は自社の電子版お薬手帳である「お薬手帳プラス」に関して、マイナポータルとの連携機能を拡張し、新たに電子処方箋の処方情報・調剤情報を取り込みが可能になたと公表した。

マイナポータルからの取り込み継続で将来的には3年分以上の閲覧可能に

日本調剤株式会社は8月29日、自社開発した電子お薬手帳「お薬手帳プラス」と政府が運営する「マイナポータル」の連携機能を拡張し、新たに電子処方箋の処方情報・調剤情報の取り込みが可能となったと公表した。

これにより患者は、すでに連携を開始している薬剤情報とあわせて取り込むことで、複数の医療機関・薬局をまたがる過去から直近までの薬剤の情報を、「お薬手帳プラス」内で一元的に管理・確認することが可能となるという。

同社では2023年3月に厚生労働省が公表した「電子版お薬手帳ガイドライン」では、マイナポータルから提供される薬剤情報等(薬剤情報・処方情報・調剤情報)を、電子版お薬手帳に取り込む機能の実装が求められていることを挙げ、「お薬手帳プラス」は2022年11月より薬剤情報の取り込み機能を有していたところ、今回の連携機能拡張により処方情報、調剤情報を含む3つ全ての情報を取り込める機能を整備したとしている。

「お薬手帳プラス」の各情報の閲覧期間は以下の通り。
・薬剤情報:約1カ月半前から最大3年前までに実際に受け取った薬剤の情報
・処方情報:処方行為が行われた直後から最大100日前までに交付された電子処方箋の情報
・調剤情報:調剤行為が行われた直後から最大100日前までに実際に受け取った薬剤の情報

マイナポータルから取り込んだ薬剤情報等を「お薬手帳プラス」内に蓄積していくことで、将来的には3年分以上の薬剤のデータを管理・確認することも可能という。

また、お薬手帳プラスに取り込まれた薬剤情報は、日本調剤の薬局にも自動で連携される。日本調剤の薬剤師も「かかりつけ薬剤師」として患者さまの服薬情報を一元的・継続的に把握することで、より高度な専門的薬物治療の提供に努めていくとしている。

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