「バスケW杯見てムズムズしなかった選手はいない」 広島ドラゴンフライズ 新戦力で始動 福山合宿でチームの成熟度を上げる

広島ドラゴンフライズは、カイソットを除く全選手がそろい、広島・福山市で4日間の合宿をスタートしました。

練習初日となった28日の午前、福山市の体育館には新加入の山崎稜やロバーツ・ケイン、外国籍のドウェイン・エバンス、ケリー・ブラックシアー・ジュニア、ニック・メイヨら、カイソット以外の選手全員がそろいました。

この日は、練習公開日とあって、最初にチーム最年長の 朝山正悟 が、ファンにあいさつしました。

広島ドラゴンフライズ 朝山正悟 選手
「きょうから合宿がスタートしますが、これから3日間、ぼくたち一生懸命やっていきますので、ぜひ楽しんでいっていただけたらと思います。よろしくお願いします」

3年目を迎える カイル・ミリング ヘッドコーチ。課題のディフェンスとリバウンドを強化し、昨シーズン以上の成績を目指します。

広島ドラゴンフライズ カイル・ミリング ヘッドコーチ
「今回の福山合宿での練習はすばらしい。チームの成熟度を上げることができている」

この日は、人もボールも動く、素早いオフェンス練習からスタート。27日、ワールドカップで日本代表が初めてヨーロッパのチームに勝利する快挙もあり、高いモチベーションで練習に挑んでいました。

朝山正悟 選手
「めちゃくちゃ感動したんじゃないですか。あの試合を見て、ムズムズしなかった選手は誰もいなかったと思います。きのう(27日)の1勝は、これからの大きな一歩になると思うんですね。全員でやれているのは非常にいい感じだと思いますし、ここからスタートするという感じですかね」

2対2の練習ではスクリーンに入った選手がターンして、そのままシュートに向かうピックアンドロールに全員で取り組んでいました。早くも実戦さながらのハードなディフェンス。練習の合間には、ことしらイスに座る休息時間を設定しました。

この日は、ディフェンスが入れ替わるスイッチディフェンスに対するオフェンス練習にも取り組みました。

4対4での激しい攻防。新加入のロバーツがスチールに成功、そのまま一気にシュートを決め、その片りんを見せつけます。

寺嶋良 もそのスピードを生かし、ゴールまで結びつけます。

広島ドラゴンフライズ 寺嶋良 選手
「コミュニケーションをとりながら、もっとスペーシング部分で話さなきゃいけないんですけど、そこがまだできていなかったので、コミュニケーションをとりながらやっていきたい。課題がやっぱりリバウンドの部分だったり、まだ改善できていない部分があるので、改善しながら開幕を迎えたいなと思います」

8月中旬から合流したエバンスも疲れも見せず、はつらつとプレーしていました。

広島ドラゴンフライズ ドウェイン・エバンス 選手
「今はチームを構築している最中。このサマーキャンプの目標は、3人の新しい選手とチーム一丸でいいチームを作ることです」

最後は、5対5の実践練習。ハードなディフェンスはチームとして最後まで継続していました。新加入の山崎もチームに溶け込もうと懸命に動き回っていました。

広島ドラゴンフライズ 山崎稜 選手
「違った環境でできるというのは新鮮さがあって、初日は楽しく終われたかなと思います。全部、悪いところは出し切って、開幕に仕上げればいいと思うので、ネガティブにとらえずにどんどんチャレンジしていきたい」

― 福山合宿はあす30日まで行われます。10月の開幕に向け、プレシーズンマッチが9月1日、アウェイでのアルバルク東京戦から始まり、島根戦・千葉戦と計3試合予定されています。

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