暑い日が続き、目を開けるのもつらいという人は多いのではないでしょうか。ことしの猛暑で『サングラス』の売れ行きがすごかったようです。
28日も強い日差しが照りつける中、平和公園をのぞいてみると、サングラス姿の人・人・人! 外国人だけでなく、国内の観光客もサングラスをしている印象です。
藤森憲也 記者
「まだまだ暑い日が続いています。ことしの夏、猛暑で外出には帽子とサングラス。これが必須のアイテムだったようです」
東京から観光で来たという親子…
東京からの観光客
「度入りで、日中でもまぶしくないようにということで着用しています。マスクを取るタイミングで2個買いました」
― じゃあ、おニュー?
「これ新しいモノです。ちょっと個性的な感じ」
「いいと思う」
大阪からやって来たカップルは…
大阪からの観光客
「サングラスがないと目がしんどいので、よく着けています。ことし買いました。暗いのはちょっとしんどいので、薄めの(レンズ)がいいなと思っています」
サングラスの販売状況を調べるためにやって来たのが、ことし、創業110周年を迎えた「メガネの田中」本店です。
メガネの田中 本店 EYEWEARTOWN 諏訪英範 店長
「メガネの田中においては全社でだいたい昨年と比べて3割増の伸びですね。本店においては7月・8月は去年と比べて約2倍の売り上げになっております」
売れ筋価格は1万円から2万円だということです。売り上げアップとなった要因とは…
諏訪英範 店長
「昨年までのコロナ禍と比べると、外出が圧倒的に増えたというところと、やっぱり、この猛暑による日差しの強さが考えられると思います」
どんな商品が、売れたでしょうか?
コロナ禍では薄めのカラーレンズがトレンド ことしは偏光レンズが人気
メガネの田中 本店 EYEWEARTOWN 諏訪英範 店長
「昨年のコロナ禍でいうと薄めのカラーレンズですね。目元の動きがよくわかるということで、よく動いてました。ことしに入ってからは、濃いめのカラーレンズもよく動いております」
コロナ禍では、マスクをしていたこともあって、目元の表情が分かる、薄めのカラーレンズがトレンドでした。レンズのカラーでは、グレー系が人気だそうです。
諏訪英範 店長
「タウンユースにも使えるライトなスポーティータイプが人気で、あと、偏光レンズが、見え方が非常に楽なので、多くのお客さまにご愛用いただいています」
まぶしさやコントラストを高める偏光レンズが人気で、ドライブや釣り・ゴルフなど使用するシーンにあった機能性を求めるユーザーも多いそうです。
フレームの形では…
諏訪英範 店長
「四角のウェリントンタイプと丸みのあるボストンタイプ。この2つが評判がいいです」
また、インバウンドも都市部を中心に回復しているということです。
諏訪英範 店長
「都市部にある大阪・福岡あたりでは、インバウンドの影響というのは大きく出ていて、ハイブランドを中心によく出ているようです。これからスポーツの秋、行楽の秋に向けて、まだまだサングラスの注文は間に合います」
路面電車の運転手もサングラス着用 安全性の向上に一役
一方、サングラスはこんなところでも活躍しています。広島電鉄では、3月から希望する運転手を対象にサングラスが配布されました。
配られたサングラスは見える色は変わらず、余分な光だけをカットする効果が認められています。運転中に感じるまぶしさや目の疲労を軽減させることで、安全性の確保・向上に向けた取り組みとしています。
広島電鉄 電車事業本部 営業課 竹林千尋 さん
「利用している運転士からは『視認性がすごくよくなった。照り返しや西日もまぶしくなく、すごく見やすい』という声が上がっている」
また、広島電鉄が行ったアンケートでも「運転手さんの健康第一です」といった好意的な意見が占めていました。
残暑が厳しく、そして秋に向けて、まだまだサングラスの需要は高まる様子です。