【カンボジア】24年の最低賃金交渉、2回目実施[経済]

カンボジアで28日、縫製、履物、旅行用品産業に適用される2024年の法定最低賃金の設定に向けた、政府、労働者、雇用者による2回目の三者協議が行われた。プノンペン・ポスト(電子版)が伝えた。 

カンボジア労働組合連合(CLC)のアト・トーン代表によると、21日に開かれた複数労組による協議では、1団体が最低賃金として月額212米ドル(約3万1,000円)、5団体が220.2米ドルを提案した。

同代表は、金額については今後も検討の上、9月4日に実施される3回目の三者協議に案を提出すると説明。フン・マネット新首相と労働省が、労働者の福利を尊重することを望むと述べた。

一方、雇用者側は賃上げに慎重な姿勢を示している。カンボジア履物協会(CFA)のリー・クンタイ会長は、受注が減少している上に、世界経済の見通しは不透明なままだと語った。

23年の縫製、履物、旅行用品産業の最低賃金は月額200米ドルに設定されている。

© 株式会社NNA