アウトレット駐車場を待避所に 小矢部市、国交省、三井不動産が覚書締結

雨量規制、雪害時の待避所確保に向けで覚書を交わした(左から)野間部長、桜井市長、佐藤所長=小矢部市役所

 国土交通省富山河川国道事務所と小矢部市、三井アウトレットパークを運営する三井不動産(東京)は29日、同市役所で、国道8号の富山、石川県境における大雪や豪雨で通行止めになった際、同パーク北陸小矢部の従業員用の駐車場を車の緊急待避所として使えるようにする覚書を締結した。県内で国交省が商業施設を待避所に利用する覚書を交わすのは初めて。

 県境付近の国道8号は昨年12月23日や今年1月24日の大雪で、予防的通行止めを実施した。7月13日の豪雨でも連続雨量が180ミリを超え、通行止めにした。

 これまで、国道8号沿いにある「道の駅メルヘンおやべ」の79台分の駐車場を待避所に利用してきた。今回、三井アウトレットパーク北陸小矢部の駐車場約600台分を利用し、大型トラックがUターンして引き返す時も便利になる。屋外から入れるトイレも使える。

 桜井森夫市長、佐藤保之富山河川国道事務所長、野間剛志三井不動産商業施設本部運営第2部長が覚書を交わした。桜井市長は「国交省や三井不動産の協力で、国道8号の安全安心を確保できる」と感謝した。

© 株式会社北國新聞社