観光教育へモデル事業 釜石市、観光教育推進事業に採択

かまいしDMCの体験プログラムで、漁業者からワカメの芯抜きを教わる中学生。今後、釜石商工高と観光教育に取り組む=6月、釜石市

 釜石市は本年度の観光庁の観光教育推進事業に採択され、観光地域づくり法人かまいしDMC(河東英宜(ひでたか)代表取締役)が中心となって釜石商工高(今野晋校長、生徒176人)と観光教育に乗り出す。モデルとして全国3市町、県内では唯一選ばれた。29日に運営主体となる協議会を設立し、具体化を進める。

 同法人によると、生徒が地元事業者を「先生」として観光現場を学ぶほか、教材となる副読本やPR動画を作り、授業で取り入れる。郷土愛や誇りを養い、地元定着にもつなげる。

 同庁の「地域活性化のための観光教育推進事業」は専門家派遣やシンポジウム開催に要する調整などのサポートを受けられ、経費も150万円まで支援。協議会は同法人や釜石地方森林組合、釜石シーウェイブスなど多業種が参画する。

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