町野修斗がブレイクのホルシュタイン・キール、元神童FWアルプが構想外に…

ドイツ2部ホルシュタイン・キールに移籍した町野修斗は、開幕4試合で2ゴールと結果を出しており、新天地でその地位を確立しつつある。

その一方、『SPORT1』によれば、元神童が厳しい立場に置かれているという。23歳のFWヤン=フィーテ・アルプだ。

彼はハンブルガーSV時代の2017年に弱冠17歳にしてブンデスリーガ初ゴールを記録。2000年生まれの選手として初めてブンデスリーガで得点も決めた選手になると2019年にはバイエルンに引き抜かれた。

だが、バイエルンでは1試合の出場しかなく、ローンを経て、2022年にキールへフリー移籍している。そんなアルプだが、キールでも控えに降格し、岐路に立たされているとのこと。

「アルプは高い目標を掲げているが、2部リーグの控え選手でしかない。

彼ほどブンデスリーガでもてはやされたティーンエイジャーはいない。

だが、現在23歳の彼は、YouTubeチャンネルでバイエルンでの苦難の日々について語った。

彼にとって今季は全てがよくなるはずだった。自らのゴールでチームを勝利に導くストライカーであることを証明したかったのだ。

しかし、4試合を終えた段階で現実の厳しさに直面した。ここまでピッチに立った時間はわずか4分。シャルケに2-0で勝利した試合では、今季2度目のベンチ外となった。

結局、2019年にバイエルンに移籍したブンデスリーガ史上最年少のゴールスコアラーにとって、物事はうまくいかなかった。

前評判の高さとは裏腹に、王者バイエルンの厚い選手層で居場所を見つけるのに苦労した。今年に入って、「ずっとサッカーどころではなかった」と当時の苦悩を告白している。

彼はレンタル移籍することで再びサッカーに集中することを望んだ。だからこそ、2021年のキール移籍は、ようやく再びポジティブになれるタイミングだったのだ」

「彼の獲得を熱望していた指揮官はほどなくして退団したが、彼は残留を決意。1年目に26試合、2年目は27試合に出場した。

しかし、これだけの出場時間を得たにもかかわらず、復活は叶わなかった。

1年目は3ゴール、2年目はわずか1ゴールに終わっており、これはかつてのトップタレントには少なすぎる。

だからこそ、現監督のマルセル・ラップは昨季終わりにこう要求したのだ 「彼はそろそろ上がるか下がるかを示さなければならない段階に入っている」と。

この言葉はアルプに大きな影響を与えたようだった。努力する必要性を口にしていた彼はトレーニングキャンプで、常にその言葉を行動に移そうと全力で取り組んだ。

ハノーファー戦とウニオン・ベルリン戦でのゴールで、得点感覚も示した。しかし、激しいポジション争いのなかで強烈な印象を残すことはできず。

特に新加入の町野はすぐに順応し、2ゴールでチーム内得点王になっている。さらに、チームはここまでの4試合で3勝を挙げている。

23歳のアルプはこれからどうするか考えなければならない。契約は来年までながら、延長の可能性は低い。まだ金曜(移籍期限)まではチームを変えるチャンスがある」

アルプはキールで控えとなっており、移籍するかどうかを決めなければいけない状況にあるとのこと。

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ドイツは9月1日で夏の移籍期間が終了する。

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