エンゼルスが「白旗宣言」 ジオリトら5選手をウエーバーに登録

日本時間8月30日、「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたところによると、エンゼルスはルーカス・ジオリト、マット・ムーア、レイナルド・ロペス、ハンター・レンフロー、ランドール・グリチックの5選手をウエーバーに登録したようだ。獲得を希望するチームが48時間以内に現れた場合、移籍が成立する。ただし、エンゼルスは対価として何かを得ることはできず、エンゼルスとしては年俸総額の削減だけを目的とした動きということになる。

MLBのルールでは、プレーオフの出場資格を得るためには、現地時間9月1日までにそのチームに所属している必要がある。よって、プレーオフ進出を諦めたチームから多くの選手がウエーバーに登録される今回のタイミングは、レギュラーシーズン最後の1ヶ月、そしてプレーオフに向けて最後の戦力補強のチャンスになるというわけだ。逆にエンゼルスはプレーオフ進出を諦めたということ。事実上の「白旗宣言」と言っていいだろう。

もしジオリト、ムーア、ロペス、レンフロー、グリチックの全員がウエーバー経由で他球団へ移籍した場合、エンゼルスはシーズン最後の1ヶ月でこの5選手に支払う予定だった700万ドル以上のサラリーを削減できる。エンゼルスは現時点でぜいたく税ラインを超過しているとみられるが、彼らの移籍が成立すれば、ペイロールをぜいたく税ライン未満にとどめることができる可能性がある。

決して充実しているとは言えないマイナー組織から多くのプロスペクト(若手有望株)を放出し、「オールイン」の姿勢を見せたエンゼルスだったが、強豪との対戦が続く8月は7勝18敗と大苦戦。大谷翔平のFA前ラストイヤーに勝負をかけたが、「オールイン」はわずか1ヶ月で幕を閉じることになった。

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