土木系学科で学ぶ高校生らが建築材料のモルタルでつくった「コンクリートカヌー」の競技大会が26日、県立円山川公苑(兵庫県豊岡市小島)であった。近畿と四国から高専を含む12校が参加し、自作したカヌーでの競漕や、製作の工夫、デザインを競った。
近畿高等学校土木教育研究会の主催で、22回目。但馬地域からは豊岡総合高(同市加広町)が出場した。
生徒らはレース前にカヌーの製作工程を説明。3Dプリンターを使って施工したことや、地球環境に配慮してカキ殻を材料に加えたり、プラスチック系材料の使用をやめたりなどの工夫をアピールした。
午後のカヌー競漕では、2人乗りで片道約50メートルのコースを往復するレースを2回行い、合計タイムを競った。豊岡総合高の生徒たちは「シンプルなデザインが特徴。最後まで完走する」と意気込み、カヌーに乗り込んだ。
順調に進む艇がある一方、思った通りに進まなかったり、沈んだりする艇も。生徒たちは声をかけながらオールを動かし、船艇を進めていた。(丸山桃奈)