【MLB】エンゼルス大量12失点で2夜連続の逆転負け 大谷翔平は3安打2打点

写真:大谷は5打数3安打2打点と結果を残したが……

8月29日(日本時間30日)にフィラデルフィアで行われたフィリーズ戦、エンゼルスは3度のリードを奪ったが投手陣が大量失点し7-12で2夜連続の逆転負け。

エンゼルス先発は左腕タイラー・アンダーソン、対するフィリーズ先発は今夏トレードで加入しノーヒットノーランも達成した元エンゼルスのマイケル・ロレンゼン。

試合は前日の試合同様序盤から点が動く展開に。1回表1番ノーラン・シャニュエルが安打を放ちデビューから9試合連続安打の球団タイ記録を達成するも後続が続けず。2回表エンゼルスは5番ルイス・レンヒーフォのソロ本塁打で1点を先制するが、その裏先頭のブライス・ハーパーに同点ソロを打たれる。ハーパーに同点弾を打たれるのは2試合連続となった。

3回表には先頭のランドール・グリチックが二塁打で出塁すると、大谷翔平が三塁線に緩いゴロを転がし内野安打に。ゴロを処理した投手ロレンゼンが一塁へ悪送球したため三塁ランナーのグリチックがホームインし勝ち越しに成功。しかし3回裏、フィリーズの恐怖の1番打者カイル・シュワーバーがソロを放ちエンゼルスは再び同点に追いつかれる。

4回表、レンヒーフォが2打席連続となる14号ソロで再びエンゼルスがリードを奪う。エンゼルスはさらに5回表にも一死三塁から大谷がタイムリーを放ちリードを2点に広げる。

しかし6回裏フィリーズ打線が火を噴いた。先頭のニック・カステヤノスのレフト前安打をグリチックがグローブに当てながらも捕り損ね、エラーで二塁まで進まれる。続くハーパーは申告敬遠したものの5番アレック・ボームが逆転3ラン。慎重な申告敬遠が裏目に出てアンダーソンは5球で3点を失った。さらにJT・リアルミュートに二塁打を打たれたところでアンダーソンは降板。2番手で登場したホセ・ソリアーノは、いきなりブライソン・ストットに内野安打を打たれピンチを招く。一死一、三塁からヨハン・ロハスがセーフティスクイズを試み、一塁手シャニュエルが懸命にホームに投げたもののオールセーフ。この後、前日2ホーマーのトレイ・ターナーにタイムリー三塁打を打たれこの回一挙6失点。

エンゼルスは7回表にグリチックのソロで点差を3点に縮めたものの、その裏リアルミュートのタイムリー、ストットに2ランを浴びるなど点差を大きく広げられる。

8回裏にもターナーのソロ本塁打で点差は7点となったが、9回表にはシャニュエルの安打にエラーが絡み得点。続く大谷もこの日最速118.6マイル(約190.1キロ)の弾丸タイムリー二塁打で続いたが、エンゼルスの反撃はここまで。打線は機能したが、投手陣がリードを守り切ることができなかった。

エンゼルスはこの試合前、ルーカス・ジオリトら今オフにFAとなる主力選手らを一斉にウェーバーにかけ、今季の「白旗宣言」をしたばかり。少しでも年俸削減をして贅沢税の支払い対象から逃れたい考えだ。今後ウェーバーリストに入った選手らが他球団に獲得されるのかに注目だ。

この試合終了時点で、ウェーバーにかけられたことがわかっているのは次の6選手。

ルーカス・ジオリト
レイナルド・ロペス
マット・ムーア
ドミニク・リオン
ハンター・レンフロー
ランドール・グリチック

本日の大谷は5打数3安打2打点1盗塁失敗。今季成績は打率.307、44本塁打、94打点、OPS1.074、19盗塁となった。

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