子ども転落対策、補助錠を配布へ 未就学児8万世帯、名古屋市

子どもの転落防止を検討する名古屋市の有識者会議第2回会合=30日午前、市役所

 名古屋市は30日、マンション7階から2歳の双子男児が転落死した事故を受け、再発防止策を検討する有識者会議の第2回会合を開いた。未就学児がいる市内の約8万世帯に、窓に取り付ける補助錠を無償配布する方針を説明。市によると、こうした大規模な配布は全国初とみられる。

 市幹部によると、補助錠の配布は1世帯1個となる方向で、市は関連予算案を9月議会に提出する見通し。有識者会議の初会合は5月に開催。子どもの転落防止に関する条例制定や住宅改修の補助制度の創設なども検討してきた。

 事故は3月、同市中区のマンションで起きた。

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