「ゆかいな絵はがき」展 個性的な暑中見舞い150点、大津

海水浴を題材とした暑中見舞いの絵はがき。「由良海岸にて」と書かれている

 昭和初期に絵はがき収集家らによってやりとりされた個性豊かな暑中見舞いを紹介するミニ企画展「ゆかいな絵はがき-暑中見舞い-」が、滋賀県大津市御陵町の市歴史博物館で開かれている。祇園祭や海水浴など夏らしい絵柄の約150点が並ぶ。

 当時、絵はがき収集家の間では、自作の絵はがきを郵送し合うだけでなく、交換会を開くことも流行していた。自らが木版で製作したり木版画家に依頼したりして、趣向を凝らした1枚を完成させていたという。

 同展では、収集家2人が同館に寄贈した約11万枚のうち、1936(昭和11)年に京都で開かれた暑中見舞いの交換会の出品作などを展示。地元に伝わる故事を表現したり、ロープウエーのような近代的建造物を描いたりした作品も並ぶ。

 担当者は「現代にも通じるコレクターたちの思いやこだわりを感じてほしい」と話す。

 9月3日まで。月曜休館。観覧料が必要。問い合わせは同館077(521)2100。

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